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【岐阜】「取りえは人それぞれ」障害ある後藤さん講演

2017/05/24

岐阜で若者支援セミナー

 ニートや引きこもりの若者の就職支援に取り組む県若者サポートステーション(岐阜市)が23日、岐阜市橋本町のアクティブGで、さまざまな分野の社会人の体験談を聞くセミナーを開き、約20人が参加した。

 NPO法人「障害者自立センターつっかいぼう」(岐阜市)副理事長で、イベント企画や障害者と福祉サービスの橋渡しを行う、後藤篤謙(あつのり)さん(49)が講演した。

 後藤さん自身も四肢や視覚に障害があり、公的支援や介助を受けて生活している。だが、できる範囲で仕事や趣味の楽器演奏をしており、「自分なりに誰かの役に立てたことが、自信になった」と説明。参加者に「取りえや魅力は、人それぞれ。いろいろな可能性がある」と呼び掛けた。

 参加者たちは、「小さな世界で完結しないという考えは、新鮮だった」「『できない』ではなく、『何ができるか』と考えることが大事だと思った」などと感想を述べ、刺激を受けた様子だった。(井上仁)

講師の後藤さん(中)の話を聞く参加者ら=岐阜市橋本町のアクティブGで
講師の後藤さん(中)の話を聞く参加者ら=岐阜市橋本町のアクティブGで