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【地域経済】職場発 うちの秘策/七福醸造 白だしPR 社員アイドル

2016/07/22

いい味ダシてる秘密はね…

 白しょうゆにだしを入れた濃縮の液体だし「白だし」の製造販売を手掛ける七福醸造(愛知県安城市)の若手女性社員3人が、商品を歌や踊りでPRするグループを昨年10月に結成。29日に、社名や白だしを全国に広める新曲を発表する。歌を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で流し、料理離れが進む20~30代の若者に向けた話題づくりを狙う。(小野谷公宏)

 ◇ ◇ ◇

 「♪白だし 白だし みんなが笑顔になれるだし 七福のだし-」

 「セブンはぴねす」と名付けられたエプロン姿の3人が、新曲「白だしのうた」のリズムに合わせ、軽やかなステップを踏む。碧南工場(愛知県碧南市)で撮影したプロモーションビデオでは、全従業員約60人とともに息の合った振り付けを披露し、会社のゆるキャラ「白だっしー2号」も登場した。

 白だしは1978年、七福醸造が開発した看板商品。同社は、社名の「ひち・ふ・く」の語呂合わせで、7月29日を「白だしの日」としている。この日に合わせた新曲発表で、PR攻勢を強める。

 3人は、いずれも通信販売のコールセンター部門に勤める佐野真弥さん(26)、久田郁恵さん(28)、清水有香さん(24)。佐野さんが「社員アイドルは話題になる」と、社長に直談判して結成。昨年秋のデビュー曲は社内イベント向けだったが、今回の曲から本格的に販売促進向けとした。

 作曲は佐野さんの知人で、歌詞と振り付けは3人の自前。「♪こんなにおいしい卵焼き 生まれて初めて食べたから」「♪パパには内緒よ おいしい秘密」。新曲の歌詞は、コールセンターで受けた顧客の感想をヒントにした。

 同社商品の主な顧客層は50~60代で、若年層への浸透が課題。3人の活動を会社ぐるみでバックアップする。広報部の杉浦英征部長(49)は「すぐに売り上げに直結しなくても、将来の波及効果が期待できる」と期待を寄せる。