つけまつげ外し目力　○
おしゃれすぎる髪形　×　

　就活用の写真で悩む学生は多い。専門の写真館は担当者が相談にも乗ってくれるので、参考になる。では、どんな化粧や髪形で撮影に臨めばいいのだろうか。担当者に聞いてみた。

　話を聞いたのは、就活証明写真に力を入れる名古屋・栄の「スタジオセルフィット名古屋栄店」。本社は大阪市北区にあり、担当者は大学のキャリアセンターの職員や企業の人事担当者と会って、情報を集めている。２０１１年に名古屋店がオープンしてから学生たちの間で口コミで人気になっている。

　就活生のヘアメークを担当する安藤亜紀さん（２８）は「やりすぎはだめ。６０代の父親と同じ世代の役員でも一緒に働きたいと思う人になろう」と呼び掛ける。

　同社は総合職やアナウンサーなど志望職種に合わせて写真を撮影している。最も基本的な例を挙げてもらった。

　女性は、つけまつげやまつげエクステンション（エクステ）を外す。まつげが多いと上からの光が眼球に入らず、目力のある写真になりにくい。

　前髪は分け目に沿って流すと、肌色の部分が増えて明るい印象になる。「でこを隠すように水平に切った前髪は肌の面積が減って、重い印象になる」と注意する。

　化粧はナチュラルに。黒い髪には、濃い眉が合う。口紅は色が付いたリップクリームでも十分。色が薄い人は、コーラルピンクやコーラルオレンジなど黄色が入った色がなじむ。アイシャドーはベージュやブラウンで、ラメ入りは避ける。チークにコーラルピンクを使うと血色が良い感じに仕上がる。

　男性の髪形は短めで、刈り上げに凝ったり、毛先の動きにこだわったりするおしゃれすぎる髪形はやめた方が良い。細すぎる眉も同じで、就活前から生やすのを勧めていた。

　男女に共通するのが口角。自然に上げる練習をして明るい印象を出す工夫を勧めている。あごは上げすぎるとえらそうに、引きすぎると自信がなさそうになる。やる気を伝えられるよう、目力を込めるようにアドバイスする。

　服装では、男性は無地のワイシャツにさわやかな青か情熱の赤いネクタイが無難。女性は明るい印象の開襟シャツか落ち着いたボタン付きシャツが好ましい。