2016/01/30
女性がいきいきと働ける職場づくりに積極的な企業を認定する名古屋市の「2015年度女性の活躍推進企業」の表彰式が29日、市役所であり、新たに5法人が認定された。
新規認定企業のうち、優秀賞に「アイカ工業」(清須市)、「名古屋工業大」(昭和区)、「三井住友海上火災保険」(東京都千代田区)、「リゾートトラスト」(中区)の4法人が選ばれた。女性活躍のために実施したアンケート結果を男性管理職向け研修に活用したり、女性管理職登用のために空き時間を有効活用できるモバイル端末での研修を導入したりという取り組みが評価された。「ウェーヴジャパン」(岐阜市)も認定された。今回は、最優秀賞の該当はなかった。
社内のトップリーダー的な存在に贈られる従業員表彰は、三井住友海上火災保険の北野有香里さん(49)が受賞した。
表彰式で、河村たかし市長は「市としても待機児童2年連続ゼロなど頑張っている。皆さんの取り組みと意欲がこの地域のモデルとなるよう、これからも引っ張っていってほしい」と呼び掛けた。
市男女平等参画推進室によると、14年度の意識調査で「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という意見に賛成の割合は、全国では賛成44・6%、反対49・4%に対し、名古屋市では賛成46%、反対42%と賛否が逆転。性別や世代別の転出入をみると、就職する年代の20~24歳の女性は関東圏に転出する傾向が顕著で、担当者は「名古屋は昔から保守的な傾向があると言われるが、働きたい人が働き続けられるよう、企業と連携して環境改善に努めていきたい」と話す。
認定制度は09年度から始まり、各社の育児・介護休業の取得実績、女性の採用比率、管理職登用の目標値の有無などを点数評価。今回で計61法人となり、市のホームページなどで紹介している。(岩崎健太朗)
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