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【経済】高校生求人倍率1.54倍 7月末現在 リーマン前に回復

2015/09/19

 厚生労働省は18日、来春卒業予定で就職を希望する高校生の求人倍率は、7月末現在で1・54倍と発表した。前年同期比0・26ポイント増で、2年連続で一倍を超えた。2008年秋のリーマン・ショック直前の水準を回復し、全都道府県で前年を上回った。

 求職者数に大きな変化がない一方、求人数が大幅に伸びた。求人数は前年同期比19・9%増の約28万6000人で、求職者数は0・2%減の約18万6000人。厚労省の担当者は「景気の回復基調に伴い、企業の採用意欲が強くなっている」と説明した。

 ただ、都道府県別の求人倍率を見ると、低い方から沖縄0・70倍、青森0・78倍、熊本0・79倍など8県で1倍を下回った。好調だったのは都市圏で、最高は東京4・45倍、次いで大阪2・47倍、愛知2・25倍の順。

 このほか、中部地方では岐阜1・50倍、三重1・31倍、長野1・27倍、福井1・78倍、滋賀1・12倍だった。

 業種別の求人数は、最も多い製造業が前年同期比20・4%増の約9万1000人。次いで多かった建設業が20・7%増の約3万8000人、卸売業・小売業が26・0%増の約3万5000人だった。

 来春卒業の高校生の採用活動は16日に解禁された。