中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【経済】在宅勤務2000人対象16年度 明治安田、本社の6割超

2015/06/18

子育てや介護に配慮

 明治安田生命保険が、本社勤務の職員約3000人のうち約2000人を対象に、タブレット端末やパソコンを使って自宅で仕事ができる「テレワーク」を2016年度中に導入することが分かった。子育て中や介護が必要な家族がいる職員が、在宅勤務をしたり、早く帰宅したりできるようにするのが狙いだ。

 本社に勤務する職員の6割超が対象になる。すでに今年5月から本社勤務の職員300人にタブレット端末を配備して試験的に導入している。明治安田の担当者は「大企業でこれだけ大規模にテレワークを導入するのは珍しいのではないか」と説明しており、ワークライフバランス(仕事と生活の両立)の実現に向けた柔軟な働き方の先行例となりそうだ。

 明治安田は、女性管理職の比率の拡大に取り組んでおり、17年4月に20%、20年4月に30%程度に引き上げることを目指している。育児や介護により仕事の能力の向上や昇進に支障が出ないようにする狙いもある。自宅で私用のパソコンを使っても情報流出などが起きないシステムも開発中で、今年7月から順次導入する予定。社内専用サイトだけで作業し、私用のパソコンに文書や情報を保存できない仕組みにして、コンピューターウイルスへの感染などによる情報流出を防ぐ。