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【愛知】障害者診療週5日に拡大/北歯科医療センターが移転

2015/05/28

 身体・知的障害者の歯科診療や、休日の急病診療を担う名古屋北歯科保健医療センターが、北区平手町に移転し、新たな施設での診察を開始した。移転を機に障害者向けの診療時間を大幅に増やし、利便性を向上させる。 (北村剛史)

 センターは市歯科医師会の運営で、1982(昭和57)年に北区清水で開設した。施設が手狭になったため、西部医療センターなど市の保健、医療、福祉施設が集積する「クオリティライフ城北」の一角に、今月19日に移った。31日に開所式を行う。

 これまでも、車いすのままで治療が受けられる専用の設備を備えるなど、障害者が受診しやすい環境を整えていたが、移転により、診察台を4台から6台に増やした。診察も、火、木、土曜の週3日の午前10時~午後5時だけだったのを、火~土曜の週5日の午前9時~午後5時に拡大した。休日の急病診療は従来通り、午前9~11時半と午後1~3時半。

 障害者診療は2014年度の1年間に3130人が受診。休日の急病診療は485人が利用した。障害者向けの診察は原則予約制で、市医療福祉課の担当者は「これまで3~4カ月待ちだったが、予約期間の短縮を期待できる」と話す。

 市歯科医師会は、障害者の歯科診療と休日診療施設を南区でも運営。ほかに、県歯科医師会の運営する施設が中区にある。名古屋北歯科保健医療センター=052(915)8844