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【地域経済】職場発泣き笑い/門に阻まれ検針できず

2015/05/14

 都市ガスを使う家庭や企業には毎月、使用量や料金を知らせる検針員が回っている。東邦ガスのグループ会社でこの道20年を超すベテランの和田美智子さん(55)は、現場の変化を感じている。

 電動アシスト付きの自転車で名古屋市守山区内を1日に300軒ほど回っています。検針データを入力する小型の情報端末、検針票を打ち出す小型プリンターとロール紙、懐中電灯など、道具をたくさん積んで。

 狭くて入れない所にあるメーターを見るため、鏡も必須です。伸縮自在で、1メートルほどの長さまで伸びる棒の先端に鏡がついているんです。数字が逆に映るから、最初のころは読み取るのが難しかったですね。

 最近のマンションは、戸別のドアポストがないところが増えました。1階の集合ポストに検針票を仕分けして入れる際、間違えないか少し緊張します。

 一戸建てでは、門が施錠されていて敷地に入れないこともあります。「お留守でした」という紙をポストに入れ、いったん引き揚げます。後日、いつ入れるかを打ち合わせたりします。

 昔は施錠されている家自体あまりなかったですし、お隣の方が「しばらく留守だよ」と教えてくれたりしたので、テンポよく検針できました。ここ7、8年ぐらいでそんな光景が変わったなあと感じます。