2015/04/11
遺言の作成がゴールの1つ。三菱UFJ信託銀行名駅支店の営業嶋崎涼子さん(32)は、書き終えた人が号泣する場面に立ち会った。
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ある女性は公証役場で公証人から遺言を読み上げてもらったとき、おえつしていました。遺言は、お金や土地をだれに分けるのかが列挙されているだけです。そこに「付言事項」として、どういう思いで遺言を書いたかを説明する欄があり、ほとんどの人が家族への感謝の言葉を書きます。
その方は夫婦で苦労して事業をされ、財産を残しました。子どもが小さいころに寂しい思いをさせたのではないかという反省や、子どもに事業を継いでもらえる喜びなどを書き、思いが込み上げたのでしょうね。遺言の作成は、人生を振り返って家族に感謝の言葉を述べる作業でもあります。
遺言を書いた人はもやもやしたものがなくなり、元気になります。資産を把握していない人も多く、遺産を書いた後に「自分で使わないと損ですよ」とお勧めしています。「本当に良かった。ありがとう」と言われると、こちらもお手伝いができて本当に良かったとやりがいを感じます。
相続から、お客さまが次の世代に広がることも多いです。信託銀行の業務は、生まれてから亡くなるまでをお手伝いできる息の長い仕事。使命を感じながら働いています。
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