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【地域経済】職場発泣き笑い/育休取りイクメンに

2015/03/10

 自動車部品メーカー、アイシン精機(愛知県刈谷市)で製品開発を担当する橋本淳邦(よしくに)さん(32)は、育児を積極的に行う男性「イクメン」だ。二人目の子どもが生まれた時に3カ月の育児休暇を取り、子育ての楽しさを実感した。

 ◇ ◇ ◇

 夫婦共に実家が遠くて周りに頼れる人がいなかったので、長女(3つ)が生まれた時に思い切って育休を決めました。長男(5つ)の時は妻に任せっきりで、その反省もあって今度は自分もやらなきゃと思ったんです。

 掃除、洗濯、料理と何でもやりました。一番は子どもの世話で、おむつを替えたり夜中に粉ミルクを作ったり。寝かしつけでは子守歌も歌いました。初めは仕事が気になりましたけど、だんだん育児が生活の中心になり「明日、どこの公園に行こうかな」と考えるようになりました。

 当時は企画の部署だったので比較的育休が取りやすく、上司や職場の仲間の理解にも助けられました。価値観を変えるきっかけになるので、周りにも育休取得を勧めたいです。

 育休中は給料が半分になりますが、生活に最低限必要な額はもらえたので心配はなかったです。休んだ期間が長かったため、査定が通常以下だったのは少しショックでした。復帰後はより仕事を頑張ろうと思うことができ、今は開発のリーダーを任されています。