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【愛知】異業種交流知識と世界広げる 朝活ネットワーク100回

2015/02/10

 月曜日午前7時すぎから名古屋駅近くに自由に集まり、さまざまな業界の人の話を聞く勉強会「朝活ネットワーク名古屋」が9日で100回を迎えた。会員制でない名古屋の朝の勉強会で2年も毎週続くのは珍しく、主催者側は「時間を有効に生かせ、知識も世界も広がる」と200回、300回と続けるつもりだ。 (渡部圭)

 2013年1月、当時、文具メーカーの名古屋支社に勤務していた寺西広記さん(38)=東京都江東区=が出張先の富山県で参加した「朝活ネットワーク富山」に刺激を受け、名古屋でも立ち上げた。

 毎回の話し手はサラリーマン、職人、飲食店経営者、会社社長など多彩。決して著名人ではないが話題はアイドルからビジネスまでと幅広い。内容が独り善がりにならないよう事前打ち合わせをし、当日の話の後は参加者が意見や感想を述べる。15回の時点で寺西さんが東京に転勤したため参加者の一人、飲食店勤務の宮崎裕己彦さん(41)=尾張旭市=が後任の「管理人」になった。

 会場は仕事や勉強の場として使われる民間のフリースペース「マイカフェ名古屋駅前店」を使い、フリードリンクで参加費500円。毎回さまざまな職業の20~30人ほどの男女が集まる。

 100回目の話し手は寺西さん本人。朝活を立ち上げた経緯や、昨年、会社を辞めて文具営業専門家として起業したいきさつなどを語った。富山の朝活から贈られた記念品も披露。途切れず続く理由を「テーマを特定せず、参加者の中から話し手を探すなど〝ゆるく〟やってきたからでは」と話した。

 最多の99回参加の自営業中尾誠さん(54)=緑区=は「もともと夜型だったが、習慣になると朝は苦にならない」。これまで自ら2回話し手を務めたり、人脈を使って新たな話し手を見つけたりしている。

 宮崎さんは「毎週の準備は大変だが、参加してくれる人がいて、人の話を聞いて自分も成長できるのがやりがい」と話している。今後の予定などはフェイスブック「朝活ネットワーク名古屋」で検索。

富山のグループから贈られた100回記念の額を披露する寺西さん(左)と宮崎さん=中村区名駅4で
富山のグループから贈られた100回記念の額を披露する寺西さん(左)と宮崎さん=中村区名駅4で