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【学生】ただ今就活中/先輩に聞く内定獲得への道(上)

2015/02/03

自分の強みを知る

 「どうやったら内定が取れるの?」。初の経験に、これから就活に臨む学生の多くが不安を抱えている。中部地方の3大学で、1年前に同じ経験をした2015年4月入社予定の内定者16人に、自身の就活を振り返ってもらった。

 ▽志望先はどうやって決めた? 

 プレエントリーなどを含め資料請求した企業の平均的な数は約40社。おおむねその半数ほどを受験していた。中には100社近い企業の情報を集めたという学生や150社を訪問したというつわものもいた。志望先は「事前に決めていなかった」という答えが多い。

 航空業界・女子は「幅広い業種の説明会に参加していくうちに決めた」。商社・男子は「就職情報サイトを検索しながら受ける企業を探した」と振り返る。

 説明会などで企業の雰囲気に接する中で、志望先を見つけたパターンと、3年でインターンシップ(就業体験)を経験して事前に志望業種を固めているパターンがあった。

 ▽エントリーシート(ES)で悩んだのは?

 就活の最初の関門となるのがESだ。自分と向き合うことになる「自己PR」「将来の夢」といった設問に、多くの学生が「自分にはPRできるような経験がない」と戸惑ったという。

 そんな中、先輩や大学の教官など第3者に添削を依頼し、話し合う中で自分の強みを見つけていく学生がほとんどだ。

 マスコミ・男子は「『人とは違う』とはどういうことか悩んだ。過去の自分を振り返るうちに熱意を持って話せるエピソードが見つかった」とする。

 「自己PRは重要。全く自分と違うことは書けないし、企業に良さが理解されないといけない。四文字熟語など短い言葉で伝えようと努力した」と自動車業界・女子。

 また、友人やキャリアセンターの職員らと話す中で、PR部分が見つかったという学生が多い。自己分析を深めることができれば、多くのESで応用したり、面接で話したりすることもできるという。