2015/01/22
夢や働く意義考える
中学生のうちから将来の夢や働くことの意義を考える機会として、関市武儀中学校で21日、「働く人の話を聞く会」が開かれた。全校生徒60人が、さまざまな職業で活躍する社会人3人から、人生経験や仕事に注ぐ熱い思いを聞いた。(織田龍穂)
同市安桜小学校PTAらでつくる「キャリア教育推進有志の会」が主催。学校からの依頼を受けて、来校したのは美濃加茂市のプラスチック金型製造「花井金型製作所」の花井秀和さん(41)、関市の和菓子店「虎屋」の古田敦資さん(40)、同市のつくだ煮店「角鍬商店」の野田卓志さん(41)。3人はそれぞれの仕事内容を紹介しつつ、学生時代からのエピソードを振り返った。
和菓子の世界に入って18年の古田さんは、中学時代の宿題の作文が、きっかけだったことを紹介。「それまでもぼんやりとした思いがあったが、言葉にして多くの人の前で発表することで、目標が明確になった」と語り「自分の思いを積極的に周りに伝えてほしい」と助言した。
江戸末期創業の老舗を継ぐ野田さんは「もともとは継ぐ気がなかった」と告白。ハンバーガー店のアルバイトや住宅業界での営業経験を顧みて、「どうしたらおいしくできるか、成果につながるかなど問題意識を普段から持つことは、今にもつながっている」と話し「どんなことでも、やるなら全力で取り組んで」とエールを送った。
3年の稲川陽(ひなた)さん(14)は「お客さんに対し誠意を持って、誇りの持てる商品を作っているのが、かっこいいと思った。現在は明確な夢があるわけではないが、いろいろなことに興味を持って取り組みたい」と意気込んでいた。
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