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【経済】高卒内定率70%超え 10月末時点、20年ぶり

2014/12/13

 来春卒業予定で就職を希望している高校生の10月末時点の就職内定率は、前年同期より7・0ポイント増の71・1%となり、5年連続で上昇したことが、文部科学省の調査で分かった。同時期の内定率が70%を超えるのは1994年以来20年ぶり。

 前年の内定率は、10月末時点で64・1%だったが、最終的な3月末時点には96・6%まで達した。文科省は「景気回復を背景に求人数や求人倍率は上がっている。人手不足感から企業が早めの採用に動いているのではないか」としている。

 調査は全国の国公私立高校を卒業予定の約107万4000人のうち、就職希望者約19万3000人を対象に都道府県教育委員会などを通じて実施。内定者は約13万7000人に上った。

 内定率は男子が72・9%で前年同期比6・2ポイント増、女子は7・9ポイント増の68・3%だった。

 都道府県別では、富山の87・6%がトップで、愛知83・6%、石川と岐阜83・4%、三重83・0%と続いた。長野は73・7%、滋賀は77・5%、福井は82・7%だった。最も低かったのは沖縄の36・7%。次いで北海道52・2%、福岡62・5%、千葉と神奈川の63・3%だった。

 東日本大震災で被害が大きかった地域は、岩手81・0%(5・8㌽増)、宮城67・7%(5・1㌽増)、福島76・2%(7・4㌽増)。全ての都道府県で前年同期を上回った。

 学科別では工業85・8%、福祉78・4%、商業75・3%、農業73・6%、水産72・8%、家庭71・1%、情報70・6%、看護69・5%、総合68・6%、普通57・5%だった。