2014/11/13
今、理系学部出身の女性「リケジョ」が注目されている。トヨタ紡織(愛知県刈谷市)で自動車の内装デザインを担当する新行内(しんぎょううち)弘美さん(32)は工学部出身。男性中心のものづくりの最前線で奮闘している。
入社以来、主にシートのデザインを担当してきました。自動車の開発期間は長いので、いかに流行を先取りできるかがポイント。家具やかばん、スマートフォンのデザインなんかも参考にします。自分で実際に座って、乗り心地を調べたりもします。
デザインの下絵を数100枚描くこともあります。いいアイデアが思い浮かんだときは、財布の中のレシートの裏に走り書きをしたり、寝てる間、夢に出てきたイメージを起きてから書き留めたりもします。
入社4年目にトヨタ自動車の高級車「クラウン」のシートを任されました。歴史のある車なので不安でしたが、社内の50歳代の人に聞いたりしてイメージを膨らませ、高級車らしいゆったりした肩幅の広いデザインにしました。
仕事は設計担当部署とチームを組むのですが、たいてい女性は私1人。新人のころは、図面を立体化してイメージするのが苦手で「そんなことも分からないのか」と怒られ、よくトイレに隠れて泣いてました。でも女性だから不利ということはない。むしろ、すぐに覚えてもらえるメリットもありますね。
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