2014/11/14
トヨタ紡織で自動車のデザインを担当する新行内(しんぎょううち)弘美さん(32)。物の形を分析して突き詰めて考えるのが好きで、今は恋愛や結婚より仕事を優先している。
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理系に進んだきっかけは絵を描くのが好きだったからで、工学部デザイン工学科を選びました。白衣に憧れもありましたし。結局、実験で粘土を使った模型を作ると汚れることが多く、作業着ばかりで白衣は着られませんでしたけどね。
自分は「リケジョ」という意識はないのですが、理系の女性の方が話しやすいですね。仲間とレストランで集まると、スプーンやフォークの形などについて議論して、二時間くらい盛り上がるんです。だから友人から恋愛の相談をされても、感情移入してアドバイスするというより、相手との関係を冷静に分析して自分が満足しちゃうんです。
職場で作業するときは、動きやすいズボンをはきます。マニキュアをした時期もありましたが、デザインを描くときに視線に入って気が散るのでやめました。デザインというと華やかなイメージがあるかもしれませんが、泥くさい職場なんです。
学生時代、周囲から「理系だと婚期が遅れるよ」と言われたことがあるのですが、その通りになっちゃってますね。同僚でも結婚する人が出始めて、独身は減りつつある。でも、今は結婚より仕事を頑張って視野を広げたいですね。
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