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【地域経済】育児、介護で退職しても 正社員で再雇用

2014/11/14

ユニー 

 ユニーグループ・ホールディングスは来年二月から、出産や育児、介護など家庭の事情を理由に退職した元社員のうち、希望者を正社員として再び雇用する制度を導入する。グループ内の管理職に占める女性比率を2020年までに10%に引き上げるなど女性の積極登用を掲げており、活躍を促す環境を整える。

 この制度は、事業会社のユニーやサークルKサンクスなどグループ各社の社員すべてが対象。男性も活用できる。これまで、退職した元社員が、非正規のパート社員に戻る制度は社内にあったが、今後は退職後3年以内であれば、正社員として以前勤めていた職場に復帰可能だ。復職後に昇格すれば管理職の道もある。

 ユニーは現行で6%しかない管理職に占める女性の割合を10%に引き上げるほか、16年春入社の新卒採用で、内定段階での女性比率を5割にする目標を掲げる。今後、女性活用を本格化させる経営方針だ。

 だが、退職者に占める女性の割合も多く、女性活用の目標を実現するには、社員が働き方を選択できる職場環境の整備も必要と判断した。社員にとっても、元の職場に戻ることができるので、これまでの経験や知識を活用しやすい。

 元社員を対象とした再雇用は大企業で導入が進んでおり、女性社員の割合が高い小売業界ではイオンやセブン&アイ・ホールディングスでも既に制度がある。