中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【愛知】働くママ支援へタッグ 名古屋の派遣会社×託児依頼サイト

2014/10/30

 名古屋を中心にパートタイム型人材派遣事業を手掛ける会社「エンプロ」(名古屋市中区丸の内2)と、託児を引き受ける支援者を見つけられる登録制サイト「子育てシェア」の運営会社「AsMama(アズママ)」(横浜市中区)の2社が協力し、結婚や出産後も働きたい女性を支援する新たな取り組みを始めた。(梅田歳晴)

 エンプロには名古屋の女性を中心に約5300人が登録しているが、仕事と育児の両立に悩む人が少なくない。採用時の会社訪問や短時間の仕事、急な残業など子どもの送迎や託児が必要になったとき、アズママのサイト「子育てシェア」で、子どもを引き受けてくれる知人や友人を見つけ、気軽に依頼できるようにする。

 「子育てシェア」の登録者は2万人。基本的には友人や知り合いなど、顔見知りにしか依頼できない設定になっている。エンプロに登録する女性たちが、このサイト内で「コミュニティー」をつくり、主にその枠内でやりとりする。

 今月15日に第1回の説明会と懇親会が同市千種区田代本通2の交流スペース、LDK覚王山キッズルームで開かれ、両社の社員やエンプロの登録者ら十数人が集まった。それぞれが働きたいという意欲や、家族以外の支援を求めたいという意見を出し合って親睦を深めた。

 アズママの事業推進チームマネジャー、北林美沙子さん(37)は「同じ課題を持つ仲間内で助け合うことで、地域のつながりを強くすることができたら」と話す。

 5歳と2歳の子と、英国人の夫がいる同市瑞穂区のペイン照美さん(39)は「こういうコミュニティーがあると助かる。ぜひ活用したい。友達にも教えようと思う」と話した。

 サイトでは、登録されている顔見知りの複数の知人に一斉に依頼を発信できる。依頼者は支援者に謝金(1時間500~700円)を直接支払う。不慮の事故には、損害補償保険が最高5000万円まで適用される。(問)エンプロ=052(203)4510

子どもを預け合うきっかけをつくる集まりに参加した人たち=名古屋市千種区のLDK覚王山キッズルームで
子どもを預け合うきっかけをつくる集まりに参加した人たち=名古屋市千種区のLDK覚王山キッズルームで