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【地域経済】職場発泣き笑い(11)つらい!!トイレ難民

2014/10/16

 中部電力社員のノリさん(47)=名古屋市=は腸が弱く、会社で何度も大きい方の用を足す。お気に入りの洋式の温水洗浄便座を使うため、社内で「空室」を探し回る日々だ。

 お酒を飲んだ翌日は特におなかが緩くなるので、2~3回は用を足します。勤務する本店の各階に男性用トイレは、洋式の温水洗浄便座と和式が1つずつあるだけ。洋式を好む人が多いので、1度で入れることはまずないですね。私は足腰が弱い方なので、和式はちょっと苦手なんです。

 先日も、午前中に4回も行ったのにいずれも使用中でした。そのたびに、小便をしたふりをして戻るんですよ。それぐらい競争率が高い。きわどい時は、祈るような気持ちでトイレに向かいます。

 自分が勤務する階をあきらめて他の階に行くことも多いのですが、知り合いに会うと困るので、日ごろは付き合いが少ない技術系の部署が入る階で探すようにしています。大人になっても感じるこの気恥ずかしさ、共感できる人も多いんじゃないかな。

 同じ部署の同僚の目も気になりますね。何度もトイレと席を往復していると「何しているんだ」と思われるので。小銭を持っていることをさりげなく周囲にアピールし、売店に行くようなそぶりでトイレに行くこともあります。こんな苦悩を抱えた自分を「トイレ難民」と呼んでいます。