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【社会】高卒求人1倍超す1.28倍 6年ぶり、大幅に改善

2014/09/13

 来春卒業予定で就職希望の高校生の求人倍率が、7月末時点で、前年同期比0・35ポイント増の1・28倍と大幅に改善したことが、厚生労働省の調査で分かった。同時期に全国の求人倍率が1倍を上回ったのは、リーマン・ショック前の2008年以来、6年ぶり。求人倍率は全都道府県、求人数はほとんどの業種で改善がみられた。

 来春卒業する高校生への企業の採用活動は16日、解禁になる。景気回復や人手不足の中、高校生の就職活動は“売り手市場”で推移しそうだ。厚労省の担当者は「昨年まで低調だった製造業の求人も増えてきた。リーマン・ショック前の水準に戻ったとまでは言えないが、順調に回復している」としている。

 全国の求人数は前年同期比38・4%増の約23万八千人、これに対して求職者数は0・1%増の約18万6000人だった。

 業種別の求人数では、最も多い製造業が前年同期比37・5%増の約七万5000人。建設業が約3万2000人(50・6%増)、介護などの医療・福祉が約3万人(24・5%増)となっている。

 都道府県別の求人倍率では最も高いのが東京の3・74倍。大阪2・05倍、愛知1・91倍と、大都市で好調だった。最も低いのは沖縄の0・49倍。青森で0・61倍、鹿児島で0・63倍だった。

 ◇中部地方の求人倍率

 愛知1・91倍(前年同期比0・5ポイント増)▽石川1・52倍(0・4ポイント増)▽富山1・43倍(0・3ポイント増)▽福井1・41倍(0・3ポイント増)▽岐阜1・26倍(0・3ポイント増)▽静岡1・23倍(0・3ポイント増)▽三重1・09倍(0・2ポイント増)▽長野0・99倍(0・3ポイント増)▽滋賀0・92倍(0・2ポイント増)