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【地域経済】職場発泣き笑い(4)/大抜てき人事に奮起

2014/09/10

 今年3月下旬の休日夜、友人と飲んでいたら、携帯が鳴った。名古屋市内の百貨店に勤務するカンさん(24)=同市=は部長からと分かり、思わず緊張した。

 ◇ ◇ ◇

 「アシスタントマネージャーをやってもらうことになった。おめでとう」と4月異動の内示を受けたんです。その時は「やった!」と素直にうれしかった。アシスタントマネージャーは各売り場の「次席」で20代後半くらいで任されるポスト。まさか入社3年目に同期トップで抜てきされるとは予想していませんでしたから。

 入社以来、ネクタイなどを扱う紳士雑貨売り場を担当してきました。徹底して心掛けたのは、お客さまにはどんどん声を掛けること。接客が好きで百貨店に入ったので、そこはだれにも負けないと思っています。男性が多いのですが、ブランドや商品に詳しい方もたくさんいらっしゃいます。こちらも深い知識がないと応対できません。休みの日にはライバル店にも足を運んで勉強しました。こんな努力が評価されたのなら、うれしいですね。

 うちは1年程度で担当が変わることがありますが、私は入社以来、紳士雑貨売り場。「職場を支えている」というささやかな自負はあります。アシスタントマネージャーになれば、品ぞろえや商品展開も自分で考えないといけない。「よし、やってやるぞ」と意気込んでいましたよ。