2014/08/19
プロのギタリストから転身した名古屋市緑政土木局の広報担当職員和田勉(つとむ)さん(34)=尾張旭市=が、道路や公園などの補修業務をPRする曲を制作した。「市民の暮らしを身近な場所で支えているのに、いまいち地味」。作業現場で働く同僚を励まそうと、明るい音調で仕上げた。 (丸田稔之)
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曲名は「ぼくどりょくん!」。緑政土木局補修班のイメージキャラクター「どりょくん」=イラスト=にちなんだ。台風で道路に被害が出れば、現場に急行する業務。歌詞は「嵐の夜には非常配備さ」「道路とココロの穴を埋めるよ」とつづった。
和田さんは名古屋大在学中の1999年、ロックバンド「ステレオファブリケーションオブユース」を結成。卒業後、大手レコード会社からアルバム発売を果たし、ライブハウスで演奏を続けた。ただ「プロとして通用しないと感じた。次は地元で文化振興の仕事をしたい」と、2007年に引退。翌年、市役所に就職した。
東日本大震災では、救助活動などで脚光を浴びた自衛隊と比べ、「被災地の復興で土木部門の仕事ぶりが十分に伝わっていない」と感じた。12年4月に広報の仕事をするようになってから、PR曲の制作を思い付き、今年6月ごろに自宅で作詞作曲を始めた。
試作曲を長女(3つ)に聞かせたが、反応はいまいち。アニメソングや流行曲をヒントに、テンポがいいマーチ調に変えたところ、長女は曲に合わせて踊り始め、完成へ近づいた。PR曲に使いたいと上司に提案し、了承された。
曲は今月13日に市公式ホームページの緑政土木局コーナーで公開された。動画サイト「YouTube」でも聞くことができる。今後、市の催しなどで流すことを検討している。
和田さんは「道路の補修業務は縁の下の力持ち。特に子どもたちや若者に知ってほしい」と話している。
歌詞(1番のみ)
どりょくん!ぼくどりょくん!
道路とココロの穴を埋めるよ
どりょくん!土木のどりょくん!
いつでも汗かき がんばってる
みち・みず・みどりを未来につなぎたくて
黄色のパトカーで今日もいく
言うなれば 町の異常を見つけて治すドクター
100年先もずっとナゴヤを見守り続けてたい!
どりょくん!ぼくどりょくん!
嵐の夜には非常配備さ
どりょくん!土木のどりょくん!
いつでも汗かき がんばってる
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