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【経済】共働き夫婦意識調査 夫の家事 褒めれば伸びる

2014/08/12

 夫の家事参加を伸ばすには、妻の褒め言葉が有効-。旭化成ホームズの「共働き家族研究所」の共働き夫婦の家事に関する意識調査で、妻のひと言が夫の家事意欲を大きく左右する姿が浮かび上がった。夫が仕事から引退し、家事をする機会が増えているシニア世代にも通じそうだ。

 意識調査では、共働き世代の中心である30代で、妻に「ダメ出し」をされたことのある夫は79・0%に上った。「洗濯物を畳むとき、へたくそと言われ、2度とやるもんかと思った」「皿洗いをしたとき、用途の違うスポンジを使ったと責められ、悲しい気分になった」など、妻のひと言でやる気を失ったとの声が多く寄せられた。

 一方で、夫は「文句は嫌だけど、妻を見ていて大変そう」と、家事について協力する姿勢を示す意見も多い。研究所は「ここで大事なのが妻の褒め言葉」と指摘する。褒めることで夫の意欲を高め、家事の経験を積んで技能も自信も向上する好循環につながるという。

 調査では「朝早く洗濯物を干したとき、寒い中ありがとうと言われた」など、妻の言葉で家事へのやる気を高めた夫や、「子どもが喜ぶと言うと(夫は)急にやる気になる」と、うまく夫を操る妻もいた。

 政府の2014年版「男女共同参画白書」によると、共働き世帯数は年々増加、13年には1065万世帯と、妻が専業主婦の745万世帯を大きく上回っている。

 調査担当者は「夫が家事でうれしくなる妻のひと言や子どもの反応は、実は妻も夫や子どもに言われたい言葉。お互いへの思いやりと感謝の言葉が大切」と話した。

 14年3月にインターネットで調査、999人の回答があった。