ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は１１日、国内のユニクロで働くパートやアルバイトが、新たに導入する地域正社員となった場合に２割以上の増収となる可能性があるとの見方を示し、年収では「販売員でも３００万～４００万円。最初はそうじゃないと思うが、あげられるようにしたい」と述べた。この日、東京都内での記者会見で発言した。

　柳井氏は「景気が表面的に良くなりミニバブルが起きている。小売業には、なかなかいい人材がこない」と語り、待遇の改善が必要になっていると強調した。特に、東京都内など都市部や、他社の工場が多い栃木県などで店舗の人員確保が難しくなっているという。

　柳井氏はさらに、地域正社員が３～５年で販売員として自立すれば効率よく仕事ができるようになると説明。人件費が増加しても仕事の効率改善で会社の収益性が上がるので、吸収できるとの考えを示した。